JAL(日本航空)は顔採用と言われることがありますが、イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じこと。JALの場合、売上収益1兆8,440億円(2025年3月期、再上場後最高)を誇る国内屈指の航空会社であり、社員の能力があってこその実績です。魅力的な社員が多いのは、優秀な人材が集まった上で入社後にさらに洗練される環境があるからです。
この記事ではJALの採用基準・業績・社風・採用情報から、その実力を整理します。
本当に顔採用なのか — JALの採用基準
結論から言えば、JALの採用基準は能力ベースです。JALフィロソフィに基づく7つの「求める人財像」が公式に掲げられており、感謝・挑戦・プロ意識・採算意識といった内面的な資質が選考の中心に置かれています。
顔採用と言われる理由
JALが「顔採用」と言われやすい背景には、いくつかの構造的な理由があります。客室乗務職の採用数が約580名(2026年度新卒、出典:JALプレスリリース 2025年2月)と多く、空港や機内で乗客と直接接する社員の存在感が大きいことが、「社員が魅力的に見える」という印象につながっています。
また、航空会社は制服着用で業務にあたるため、統一感のあるプロフェッショナルな印象が強まりやすい業界でもあります。加えて、JALは採用広報にも力を入れており、公式YouTubeサブチャンネル「JAL、サブチャンネルはじめました。」では社員密着やエピソードトークなど多数の動画を公開しています。容姿ではなく、仕事への情熱やキャリアが伝わる内容です。
選考で見られているポイント
新卒の業務企画職では、チェックイン(基本情報登録)→ WEBエントリーシート提出 → 適性検査(言語32問・計数29問・英語20問) → 1次選考(オンライン選考・AI面接含む)→ 2次選考以降 → 内定というフローが公開されています。AI面接のみでの合否判断はしないと明記されており、面接官による対面評価を重視する姿勢がうかがえます。
JALが求める人財像は以下の7つです(出典:JAL採用サイト)。
- 感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
- 果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
- プロ意識を持つ
- 強い採算意識を持つ
- 多文化を尊重し、適応する
- 仲間と共に働く
- お客さまに心を尽くす
2026年度の新卒採用数は、業務企画職 約90名、運航乗務職(パイロット)約50名、客室乗務職 約580名です。また、2025年度よりJALグループは年間採用数の50%をキャリア採用へシフトする方針を打ち出しており、中途採用にも積極的です。
- 新卒採用ページ:JAL 新卒採用サイト
- 中途採用ページ:JAL キャリア採用
採用ページでは、さまざまな職種で活躍する社員のインタビューが公開されています。仕事内容やキャリアパスの解像度を上げたい方は以下をご覧ください。
採用基準を裏付ける企業の実力 — 業績・事業内容
採用基準が能力ベースだとすれば、その選考を通過した社員はどんな成果を出しているのか。業績データから確認します。
- 正式社名:日本航空株式会社(東証プライム上場)
- 設立:1953年(出典:JAL企業サイト 会社概要)
- 本社:東京都品川区東品川
- 売上収益:1兆8,440億円(2025年3月期、IFRS、前年比+11.6%、出典:2025年3月期 決算短信)
- EBIT(営業利益に相当):1,724億円(同期、前年比+18.7%)
- 当期純利益:1,070億円(前年比+12.0%)
- 従業員数:単体14,431名 / 連結38,433名(出典:有価証券報告書 2025年3月期)
- 平均年齢:39.7歳(単体、出典:有価証券報告書 2025年3月期)
- 平均年収:約949万円(単体、出典:有価証券報告書 2025年3月期)
JALはワンワールドアライアンスの中核メンバーとして世界60カ国以上をカバーする国際ネットワークを持ち、国内航空業界では売上高ベースで第2位のポジションにあります。2025年3月期はインバウンド需要の取り込みが好調で、フルサービスキャリア事業の売上収益は1兆4,518億円(前年比+9.8%)を記録しました。
さらに、マイル・金融・コマース事業でも売上収益2,003億円・EBIT 381億円と高い利益率を維持し、航空事業以外の収益基盤の拡大にも成功しています。2010年の経営破綻を経て財務体質を大幅に改善し、ANAと比較して有利子負債が大幅に少ない健全な財務基盤を維持しています。
業績・事業規模からは、一定の組織力・人材要件の高さがうかがえます。
これだけの成果を出す社員が、なぜ魅力的に見えるのか
売上収益1兆8,440億円・EBIT 1,724億円という実績を支える社員が、外から見て魅力的に映るのには理由があります。企業文化と人材育成の仕組みが、人を磨いているからです。
社風・企業文化が人を磨く
JALの企業文化の基盤にあるのが、2010年の経営破綻後に稲盛和夫氏が導入した価値観体系「JALフィロソフィ」です。「人間として何が正しいかで判断する」「常に謙虚に素直な心で」などの原則を全社員で共有し、年4回のフィロソフィ教育では役員から新入社員まで階層・職種を混ぜた少人数グループでディスカッションを実施しています(出典:WORKSIGHT「JALフィロソフィを全社員の腹に落とす教育とは」)。
人材育成面でも充実した制度が揃っています。キャリアチャレンジ制度(2021年創設)では、社員が上司の関与なしで希望部門のポジションに自ら応募でき、社内インターンシップやキャリアコーチング(有資格キャリアコンサルタントによる相談)など、自律的なキャリア形成を支える環境が整っています。グローバルチャレンジプログラムでは、シリコンバレーでの起業家・投資家との対話や海外異業種企業でのビジネス経験を積む機会も用意されています。
さらに、2024年4月には元客室乗務員出身の鳥取三津子氏がJAL初の女性社長兼グループCEOに就任しており(出典:東京新聞 2024年報道)、ダイバーシティ推進への本気度がうかがえます。チームワーク重視で穏やかな雰囲気の中、周囲を活かすリーダーシップと気配り力を大切にする文化が根付いています。
こうした環境で日々の業務に向き合うことで、入社後にどんどんあか抜けて洗練されていく社員が多いのは自然なことです。世界中のお客さまと接する仕事の中で、自然とコミュニケーション力や立ち居振る舞いが磨かれていきます。
まとめ
JALの採用基準は「感謝の心」「果敢な挑戦」「プロ意識」をはじめとするJALフィロソフィに基づく7つの人財像であり、能力ベースの選考を実施しています。イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じことです。
売上収益1兆8,440億円・EBIT 1,724億円が示す通り、能力ある人材が集まり入社後にさらに磨かれる企業です。社員が魅力的に見えるのは、JALフィロソフィを軸にした企業文化と充実した成長環境の結果です。
見た目に不安があっても、自分で出来ることに集中すればチャンスはあります。スカウト型の就活で自分の強みをアピールし、第一印象を整えることから始めてみてください。
※上記は2026年4月時点の公開情報に基づきます。最新の情報は各公式ページをご確認ください。
出典一覧
- 日本航空株式会社 2025年3月期 決算短信〔IFRS〕(2025年5月発表)
- 日本航空株式会社 有価証券報告書(2025年3月期)
- JAL企業サイト 会社概要(2026年4月確認)
- JAL公式採用サイト(2026年4月確認) https://www.job-jal.com/
- JAL 社員インタビュー(2026年4月確認) https://www.job-jal.com/work-people/
- JALプレスリリース 2026年度新卒採用計画(2025年2月発表)
- WORKSIGHT「JALフィロソフィを全社員の腹に落とす教育とは」
- 東京新聞 鳥取三津子氏 JAL社長就任報道(2024年)

