ANAは顔採用?売上高2兆2,618億円の航空業界最大手を解説

ANA(全日本空輸)は顔採用と言われることがありますが、イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じこと。ANAの場合、売上高2兆2,618億円(2025年3月期)を誇る国内航空業界最大手であり、社員の能力があってこその実績です。魅力的な社員が多いのは、優秀な人材が集まった上で入社後にさらに洗練される環境があるからです。

この記事ではANAの採用基準・業績・社風・採用情報から、その実力を整理します。

本当に顔採用なのか — ANAの採用基準

結論から言えば、ANAの採用基準は能力ベースです。公式に掲げている求める人物像は「挑戦心をもって最後までやり抜く強さ」を持つ人材であり、安全意識・チームスピリットへの共感が選考の中心に置かれています。

顔採用と言われる理由

ANAが「顔採用」と言われやすい背景には、いくつかの構造的な理由があります。客室乗務員(CA)という職種の特性上、接客の最前線に立つ社員が直接お客様の目に触れること、さらに航空業界そのものが華やかなイメージを持たれやすいことが重なり、「社員が魅力的に見える」という印象が広がっています。

加えて、ANAはSKYTRAX社の「5スター」を複数年連続で獲得しており、サービス品質の高さが世界的に認められています。質の高いサービスを提供する社員の姿が、外から見て洗練されて映るのは自然なことです。容姿で採用しているのではなく、高いサービス品質を実現できる人材が集まった結果です。

公式の採用サイトでは、さまざまな職種の社員がキャリアパスや仕事のやりがいについて語っています。

ANA 社員インタビュー

選考で見られているポイント

選考フローは職種によって異なります。グローバルスタッフ職はES提出→適性検査→面接→グループディスカッション→面接→内々定、客室乗務職はES提出→適性検査→グループ面接(2回)→個別面接→内々定が基本的な流れです。

特に客室乗務職では、協調性と常に笑顔を絶やさない姿勢が最終面接で重視される傾向にあります。また、ANAとJALの違いを具体的に説明できること、航空会社の職種・業務内容を深く理解していることが評価されるポイントです。

採用基準を裏付ける企業の実力 — 業績・事業内容

採用基準が能力ベースだとすれば、その選考を通過した社員はどんな成果を出しているのか。業績データから確認します。

  • 正式社名:ANAホールディングス株式会社(航空運送事業の中核は全日本空輸株式会社)
  • 設立:1952年(日本ヘリコプター輸送株式会社として設立)
  • 本社:東京都港区東新橋 汐留シティセンター
  • 売上高:2兆2,618億円(2025年3月期、過去最高を更新、出典:ANAホールディングス 2025年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)、2025年4月30日開示)
  • 営業利益:1,966億円(同期、出典:同上)
  • 経常利益:2,000億円(同期、出典:同上)
  • 当期純利益:1,530億円(同期、出典:同上)
  • 従業員数:連結44,019名 / 単体(HD)276名(2025年3月31日現在、出典:有価証券報告書 第75期)
  • 平均年齢:45.5歳(出典:有価証券報告書 第75期・2025年3月期、ANAホールディングス単体)
  • 平均年収:730万円(出典:有価証券報告書 第75期・2025年3月期、ANAホールディングス単体)※HD単体は主に全日本空輸からの出向社員で構成

ANAは国内航空業界最大手であり、国内線・国際線ともに日本最大規模のネットワークを展開しています。国際線は2024年12月から欧州新規3路線を就航し、訪日需要の取り込みにも成功。国際線収入は8,055億円と過去最高を記録しています。

ANAグループとしては、航空輸送事業(全日本空輸・ANAウイングス・エアージャパン・Peach Aviation)に加え、貨物・物流事業(ANA Cargo・日本貨物航空)、航空機整備、空港地上支援など幅広い航空関連事業を展開しています。スターアライアンスに加盟し、日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄にも選ばれています。

業績・事業規模からは、一定の組織力・人材要件の高さがうかがえます。

これだけの成果を出す社員が、なぜ魅力的に見えるのか

売上高2兆2,618億円・営業利益1,966億円という実績を支える社員が、外から見て魅力的に映るのには理由があります。航空会社ならではの企業文化と人材育成の仕組みが、人を磨いているからです。

社風・企業文化が人を磨く

ANAは「ANA’s Way」という行動指針のもと、安全・チームスピリット・挑戦と創造を重んじる社風で知られています。安全運航への意識が極めて高く、訓練・研修制度が体系的に整備されているという評価が多くあります。

入社後はグループ経営理念・経営ビジョンの理解浸透を目的とした階層別研修が実施され、ビジネススキル研修に加えてリベラルアーツや社外でのフィールドワークを通じたリーダー育成プログラムも展開されています。英語研修プログラムも導入されており、グローバルな環境で活躍するための基盤が整っています。

さらに、人財公募制度によって社員が自ら希望するポジションに応募できる仕組みがあり、グループ内異動・出向によるキャリア形成の機会も豊富です。50社以上のグループ会社を活かした幅広いキャリアパスが用意されており、航空輸送事業以外の貨物・商社・不動産等への異動も可能です。

こうした環境で日々の仕事に向き合い、お客様と接する中で、入社後にどんどんあか抜けて洗練されていく社員が多いのは自然なことです。チームワークを重視する文化が根付いており、互いに高め合う風土が社員の成長を後押ししています。

まとめ

ANAの採用基準は「挑戦心をもって最後までやり抜く強さ」を持つ人材であり、顔で採用しているわけではありません。イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じことです。

売上高2兆2,618億円・営業利益1,966億円が示す通り、能力ある人材が集まり入社後にさらに磨かれる企業です。社員が魅力的に見えるのは、安全とチームスピリットを重んじる企業文化と充実した成長環境の結果です。

見た目に不安があっても、自分で出来ることに集中すればチャンスはあります。スカウト型の就活で自分の強みをアピールし、第一印象を整えることから始めてみてください。

※上記は2026年4月時点の公開情報に基づきます。最新の情報は各公式ページをご確認ください。


出典一覧

  • ANAホールディングス株式会社 2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2025年4月30日開示)
  • ANAホールディングス株式会社 有価証券報告書 第75期(2025年3月期)
  • ANAグループ公式サイト「人財」ページ(2026年4月確認)
  • ANA公式採用ページ(2026年4月確認)
  • ANA 社員インタビュー(2026年4月確認)

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