ビッグモーターは顔採用?「人物重視の選考」重視の採用実態

ビッグモーターは顔採用と言われることがありますが、イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じこと。ビッグモーターの場合、売上高約5,200億円(2022年9月期、出典:Wikipedia「ビッグモーター」)を記録した中古車販売業界トップの企業であり、社員の営業力があってこその実績です。魅力的な社員が多いのは、実力主義の環境で鍛えられた結果と考えるのが自然です。

この記事ではビッグモーターの採用基準・業績・社風・採用情報から、その実力を整理します。なお、ビッグモーターは2024年5月に事業を株式会社WECARSへ承継しており、現在の採用活動はWECARSとして行われています。

本当に顔採用なのか — ビッグモーターの採用基準

結論から言えば、ビッグモーターの採用基準は能力ベースです。公式の採用サイトでは人物重視の選考を掲げており、特別な面接対策は不要とされていました(出典:bigmotor-recruit.net、2023年時点確認)。

顔採用と言われる理由

ビッグモーターが「顔採用」と言われやすい背景には、いくつかの構造的な理由があります。全国約300店舗を展開していた大規模チェーンであり、店頭で接客する営業スタッフが日常的にお客様と対面する仕事です。来店客の目に触れる機会が多い業態であるため、「社員の印象がよい」という声が広がりやすい構造がありました。

また、営業職では体育会系やコミュニケーション能力の高い人材が集まる傾向があり(出典:OpenWork口コミ)、結果として活発で明るい印象の社員が多く見えることが「顔採用」というイメージにつながったと考えられます。

選考で見られているポイント

ビッグモーター時代の選考フローは、会社説明会参加→説明会後にマンツーマンの個別面接(人事担当)→当日中に結果通知→内定という流れでした。書類選考・適性検査なしの人物重視型であり、自動車業界への理解とビッグモーターを志望する具体的な理由が重視されていました(出典:bigmotor-recruit.net 選考フローページ・ONE CAREER体験談、2023年時点)。

内定後には先輩社員・人事との座談会や店舗見学会が実施されていました。営業職ではコミュニケーション能力が評価される傾向にありましたが、これは対面接客を主体とする業態として自然な採用基準です。

  • WECARS公式サイト:株式会社WECARS
  • 社員紹介(外部):ビッグモーター 社員インタビュー

採用基準を裏付ける企業の実力 — 業績・事業内容

採用基準が能力ベースだとすれば、その選考を通過した社員はどんな成果を出していたのか。業績データから確認します。

  • 正式社名:株式会社ビッグモーター(現・株式会社BALM。事業は株式会社WECARSが承継)
  • 設立:1978年5月(創業:1976年、山口県岩国市)
  • 本社:東京都港区六本木(2023年9月まで)→ 東京都港区赤坂(BALM、2024年11月以降)
  • 売上高:約5,200億円(2022年9月期、出典:Wikipedia「ビッグモーター」。帝国データバンク推定では約5,800億円)
  • 営業利益:非上場のため非公開(参考:2015年9月期の営業利益は57億5,600万円、出典:Wikipedia)
  • 当期純損失:▲708億円(2023年9月期、出典:日刊自動車新聞 2024年報道。特別損失758億円を計上)
  • 従業員数:約6,000名(2023年5月時点、出典:Wikipedia)→ 約4,200名がWECARSへ移籍(2024年5月時点、出典:日本経済新聞 2024年5月1日報道)
  • 平均年齢:非上場のため非公開
  • 平均年収:非上場のため有価証券報告書による公開なし。口コミベースでは営業職の平均年収459万円〜571万円程度との情報あり(出典:全国年収協会・OpenWork口コミ、2023年時点)

ビッグモーターは中古車の買取・販売・車検・整備・鈑金塗装・保険代理店をワンストップで提供する「車の総合提案企業」モデルを構築し、不祥事発覚前の2022年時点では中古車販売業界で売上高1位のポジションにありました。全国約300店舗のスケールメリットによる仕入力と販売力が最大の強みでした。

ただし、2023年7月に保険金不正請求問題・街路樹毀損問題等が表面化し、創業者の兼重宏行社長が辞任。2024年5月に伊藤忠商事グループ・ジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)による事業承継が完了し、新会社WECARSとして再建が進められています。旧法人BALMは2024年12月に民事再生法を申請しています。

業績・事業規模からは、不祥事以前においては一定の組織力・人材要件の高さがうかがえます。

これだけの成果を出す社員が、なぜ魅力的に見えるのか

売上高約5,200億円・従業員約6,000名という規模を支えていた社員が、外から見て魅力的に映っていたのには理由があります。成果主義の企業文化と対面接客の現場経験が、人を磨いていたからです。

社風・企業文化が人を磨く

ビッグモーターは成果主義・実力主義の評価制度が特徴的な企業でした。営業成績に応じたインセンティブが大きく、若手でも高収入を得られる環境が整っていました。インセンティブ込みで年収1,000万円超の事例も報告されています(出典:OpenWork口コミ、2023年時点)。

入社後は接客マナー・商品知識・査定スキル等の実務研修を経て店舗に配属され、OJT中心の育成が行われていました。半期に1回の表彰制度もあり、成果を出した社員が評価される文化でした(出典:bigmotor-recruit.net 新卒採用サイト、2023年時点確認)。

キャリアパスとしては営業→店長→エリアマネージャー→本部管理職の昇進ルートがあり、実力次第で20代での店長就任も可能とされていました。日々の接客業務を通じてコミュニケーション力やプレゼンテーション力が磨かれ、入社後にあか抜けて洗練される社員が多かったのは自然なことです。

なお、WECARS移行後は組織風土改革を推進中です。全店訪問による社員ヒアリング、コンプライアンス体制の再構築、整備士の増員(770名→890名目標)など、適正な人員配置と健全な企業文化への転換が進められています(出典:日経ビジネス 2024年5月・JBpress 2025年報道)。

まとめ

ビッグモーターの採用基準は人物重視であり、書類選考・適性検査なしの能力ベースの選考を実施していました。イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じことです。

売上高約5,200億円・中古車販売業界1位という実績が示す通り、その選考を通過した社員が確かな成果を出し、成果主義の環境と対面接客の経験を通じてさらに磨かれていました。2024年5月以降はWECARSとして再建と組織改革が進められています。

見た目に不安があっても、自分で出来ることに集中すればチャンスはあります。スカウト型の就活で自分の強みをアピールし、第一印象を整えることから始めてみてください。

※上記は2026年4月時点の公開情報に基づきます。最新の情報は各公式ページをご確認ください。


出典一覧

  • Wikipedia「ビッグモーター」(2022年9月期 売上高・2015年9月期 営業利益・設立年等、2026年4月確認)
  • 日刊自動車新聞 2024年報道(2023年9月期 当期純損失)
  • 日本経済新聞 2024年5月1日報道(WECARS移籍人数)
  • 帝国データバンク(売上高推定値、2026年4月確認)
  • 全国年収協会・OpenWork口コミ(平均年収・社風情報、2023年時点)
  • bigmotor-recruit.net 新卒採用サイト(採用情報・選考フロー・研修制度、2023年時点確認)
  • ONE CAREER 面接体験談(2023年時点)
  • 日経ビジネス 2024年5月報道・JBpress 2025年報道(WECARS組織改革)
  • 株式会社WECARS公式サイト(2026年4月確認)

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