メルセデス・ベンツは顔採用と言われることがありますが、イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じこと。メルセデス・ベンツの場合、親会社Mercedes-Benz Group AGの売上収益1,322億ユーロ(2025年度)を見ても分かる通り、社員の能力があってこその実績です。魅力的な社員が多いのは、優秀な人材が集まった上で入社後にさらに洗練される環境があるからです。
この記事ではメルセデス・ベンツの採用基準・業績・社風・採用情報から、その実力を整理します。
本当に顔採用なのか — メルセデス・ベンツの採用基準
結論から言えば、メルセデス・ベンツの採用基準は能力ベースです。公式に掲げている求める人物像は「リーダーシップ」「柔軟な発想力」「巻き込む力」であり、主体性とコミュニケーション能力が選考の中心に置かれています。
顔採用と言われる理由
メルセデス・ベンツが「顔採用」と言われやすい背景には、いくつかの構造的な理由があります。1886年に自動車を発明した世界最古の自動車ブランドとしての圧倒的な知名度、正規販売店(ディーラー)での洗練された接客イメージ、そしてブランド自体が持つプレミアムな印象が重なり、「社員が魅力的に見える」という認識が広がっています。
実際には、メルセデス・ベンツ日本はインポーター(輸入元)として約370名の少数精鋭で運営されており、専門性の高い人材がブランドの価値を支えています。容姿ではなく、ブランドの持つ高級感が社員全体の印象を底上げしている構造です。
選考で見られているポイント
メルセデス・ベンツ日本の採用で重視されているのは、主体的にリーダーシップを発揮できること、他人の意見を尊重して仕事に臨めること、困難にも柔軟なアイデアで立ち向かえること、そして周りを巻き込んでいける力です。加えて、コミュニケーション能力・ロジカルシンキング・英語力も重視されています。
選考フローは新卒の場合、リクナビからエントリー→オンライン会社説明会→Open ES提出→書類選考→2週間インターンシップ→内定という流れです。特にインターンシップでは社員の隣に座って実際の業務を経験する実践型の選考が行われており、仕事への適性が丁寧に見極められています。なお、2026年新卒採用は実施しない旨が発表されており、中途採用は転職エージェント経由での応募が主流です。
- 採用ページ:メルセデス・ベンツ日本 新卒採用ページ
- 正規販売店採用:メルセデス・ベンツ正規販売店 採用情報
外部メディアでは人事部長のインタビューも公開されています。採用方針やブランドの考え方を知りたい方は参考にしてください。
メルセデス・ベンツ日本 人事部長インタビュー(ISSコンサルティング)
採用基準を裏付ける企業の実力 — 業績・事業内容
採用基準が能力ベースだとすれば、その選考を通過した社員はどんな成果を出しているのか。業績データから確認します。メルセデス・ベンツ日本は非上場の合同会社のため日本法人単体の業績は公開されていませんが、親会社の規模からグループ全体の実力がうかがえます。
- 日本法人正式社名:メルセデス・ベンツ日本合同会社(2024年4月に株式会社から組織変更)
- 設立:1986年(自動車誕生100周年の年)
- 本社:東京都品川区東品川 品川シーサイドパークタワー
- 従業員数(日本法人):約370名(出典:ワンキャリア企業情報、2025年確認時点。派遣社員除く)
- 資本金:156億円(出典:ワンキャリア企業情報)
- 親会社売上収益:1,322億ユーロ(IFRS、2025年度、出典:Mercedes-Benz Group AG 2025年度通期決算、2026年2月12日発表)
- 親会社当期純利益:53億ユーロ(同期、出典:同上)
- グループ従業員数:約166,000人(出典:Mercedes-Benz Group AG 2024年度年次報告書)
Mercedes-Benz Group AGはBMW・アウディと並ぶ「ドイツ御三家」の筆頭格として、高級車セグメントで世界最大級の存在感を持っています。1886年にカール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーが自動車を発明した「世界最古の自動車ブランド」としての歴史は、他に類を見ません。
日本市場においても輸入車販売台数で長年トップクラスの実績を誇り、EV(電気自動車)シフトを推進しつつ、AMGやマイバッハなど超高級ラインも展開する幅広いポートフォリオが強みです。日本法人は約370名の少数精鋭ながら、マーケティング・物流・アフターサービス企画など多岐にわたる業務を担っています。
業績・事業規模からは、一定の組織力・人材要件の高さがうかがえます。
これだけの成果を出す社員が、なぜ魅力的に見えるのか
売上収益1,322億ユーロ・当期純利益53億ユーロという実績を支えるグループの一員として、日本法人の社員が外から見て魅力的に映るのには理由があります。企業文化と少数精鋭の環境が、人を磨いているからです。
社風・企業文化が人を磨く
メルセデス・ベンツ日本は、外資系と日本企業の良い部分をバランスよく取り入れた社風が特徴です。ドイツ本社主導のトップダウン型意思決定でありながら、社員同士は気さくでオープンな雰囲気があり、「おもてなしの心」を大切にする姿勢が根付いています。結果だけでなくプロセスも評価する人事制度があり、チームワークを重視する風土です。
約370名の少数精鋭組織のため、一人ひとりの裁量が大きく多様な業務にチャレンジできる環境があります。ドイツ本社や海外拠点との連携業務も多く、グローバルなビジネス経験を日常的に積める点も魅力です。メルセデス・ベンツ認定資格制度による豊富なトレーニングプログラムや国際認定資格の取得制度が整備されており、専門性を高める機会が用意されています。
さらに注目すべきは定着率の高さです。2008年以降の10年間に入社した新卒社員の約90%が在籍を継続しており、働きやすさと成長環境の充実ぶりが数字に表れています。世界的なプレミアムブランドのビジネスに携わる中で、社員が入社後にどんどん洗練されていくのは自然なことです。
まとめ
メルセデス・ベンツの採用基準は「主体性」「柔軟なアイデア」「周囲を巻き込む力」であり、顔で採用しているわけではありません。イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じことです。
親会社の売上収益1,322億ユーロ・当期純利益53億ユーロが示す通り、世界最大級のプレミアム自動車メーカーとして能力ある人材が集まり、入社後にさらに磨かれる企業です。社員が魅力的に見えるのは、少数精鋭かつグローバルな環境が人を洗練させる結果です。
見た目に不安があっても、自分で出来ることに集中すればチャンスはあります。スカウト型の就活で自分の強みをアピールし、第一印象を整えることから始めてみてください。
※上記は2026年4月時点の公開情報に基づきます。最新の情報は各公式ページをご確認ください。
出典一覧
- Mercedes-Benz Group AG 2025年度通期決算(2026年2月12日発表)
- Mercedes-Benz Group AG 2024年度年次報告書
- ワンキャリア メルセデス・ベンツ日本企業情報(2025年確認時点)
- リクナビ2025 メルセデス・ベンツ日本採用情報
- OpenWork メルセデス・ベンツ日本 社員クチコミ(2023年時点)
- メルセデス・ベンツ日本 新卒採用ページ(2026年4月確認)
- ISSコンサルティング 人事部長インタビュー(2026年4月確認)

