「顔採用」と一緒に検索される企業には、一定の傾向があります。当サイトでは40業界・332社の「顔採用」関連キーワードを調査し、検索ボリュームをもとにどの企業が多く検索されているかを整理しました。
重要なのは、検索数が多い=顔採用をしている、ではないということです。検索されやすい企業には共通する構造的な理由があり、この記事ではその背景と、社員が魅力的に見える本当の理由を分析します。
顔採用と検索されやすい企業 — 検索ボリューム上位
以下は、当サイトの調査で「○○ 顔採用」「○○ 人事 かわいい」などの検索ボリュームが大きかった企業の一覧です。★このリストは「顔採用をしている企業」ではなく「顔採用と一緒に検索されやすい企業」です。
総合商社 — 検索されやすさトップの業界
総合商社は「顔採用」「人事 かわいい」の両方で上位に入る企業が多い業界です。丸紅は「人事 かわいい」の検索ボリュームが最も大きく、三菱商事・伊藤忠商事・三井物産・住友商事もそれぞれ検索されています。
商社が検索されやすい理由は明確です。就活市場での注目度が極めて高いこと、採用説明会やOB訪問でコミュニケーション力の高い社員と接する機会が多いこと、そして平均年収1,500万〜2,000万円超という報酬水準が話題性を高めていることが重なっています。
総合商社はOB訪問文化が根強く、現役社員との接点が多い業界です。海外駐在経験者が持つグローバルな視点、投資銀行出身者に匹敵する財務分析力——こうしたスキルを持つ社員が、対面で学生に接する場面が多いため、「洗練された人が多い」という印象が生まれやすくなっています。
IT・広告 — メディア露出が検索を生む
サイバーエージェントは「顔採用」での検索ボリュームが企業単体で最大です。渋谷のAbema Towersに本社を構え、公式YouTube・Instagram・Xで社員が積極的に発信していることが背景にあります。
広告代理店では東急エージェンシー・電通・博報堂が検索されており、クリエイティブ業界の華やかなイメージが検索を後押ししています。
電機・素材メーカー — 意外な検索上位
華やかなイメージとは距離がありそうなBtoB企業も、実は上位に入っています。オービック・マクニカ・三井化学・村田機械・コニカミノルタ・明電舎などです。
これらの企業に共通するのは、「人事 かわいい」「人事 美人」で検索されている点です。採用説明会で印象的だった人事担当者の話がSNSで共有され、検索ワードとして定着したパターンと考えられます。
キーエンスも検索上位に入る特徴的な企業です。営業利益率50%超という驚異的な収益力を持つ同社は、能力主義の採用・評価で知られており、採用基準に容姿は含まれていません。高い年収水準と知名度が「顔採用」の検索を生む要因です。
ローム・三菱電機・ヤマハ発動機なども検索上位に入っており、BtoB企業であっても就活生からの関心が高い企業は「顔採用」の検索対象になることが分かります。
外食・カフェ・アパレル — 接客業の宿命
スターバックスは「スタバ 顔採用」の検索ボリュームが大きく、店舗スタッフの印象が直接的に検索につながっています。資生堂・コーセーなどの化粧品メーカーも同様に、美容部員の存在が「顔採用」の検索を生みやすい構造です。
アパレルではユナイテッドアローズ・ビームスが検索されており、ショップスタッフのファッション性が話題になりやすい業界特性が反映されています。
検索されやすい企業の3つの共通点
検索ボリューム上位の企業を横断的に分析すると、3つの共通点が浮かび上がります。
共通点①:採用広報に力を入れている
検索上位の企業はいずれも、採用ブランディングに投資しています。公式SNS・社員インタビュー動画・採用イベントを通じて、社員の「人」としての魅力を積極的に発信している企業ほど、「社員が魅力的」→「顔採用?」という検索が生まれやすくなります。
共通点②:対面コミュニケーションが多い業態
商社の海外交渉、広告代理店のクライアント対応、カフェ・アパレルの接客——対面でのコミュニケーションが業務の中心にある企業では、入社後に立ち居振る舞いが磨かれる傾向があります。結果として社員が洗練されて見え、「顔採用」の印象につながります。
たとえば、野村證券や三菱UFJ銀行のような金融機関では、顧客の資産を預かるという業務特性上、信頼感のある対応が求められます。こうした日常的な対面業務が、社員のプレゼンテーション力や身だしなみを自然と磨き上げていくのです。
共通点③:人材育成に投資している
検索上位の企業の多くは、充実した研修制度やキャリア開発の仕組みを持っています。丸紅のIMD連携プログラムや「15%ルール」、資生堂の「PEOPLE FIRST」理念に基づく研修体系がその例です。能力ある人材を採用し、入社後にさらに磨く——この循環が「社員が魅力的に見える企業」をつくっています。
まとめ
「顔採用」と検索されやすい企業には、採用広報の積極性・対面コミュニケーションの多さ・人材育成への投資という3つの共通点があります。検索されること自体は「顔で採用している」ことを意味しません。
当サイトが調査した332社の採用基準はすべて能力・適性・人柄を軸としたものであり、容姿を選考項目に含む企業は確認できませんでした。社員が魅力的に見えるのは、優秀な人材が集まり入社後にさらに磨かれる環境がある企業の証です。
なお、検索ボリュームの大小は業界の知名度や就活人気に左右されるため、検索が少ない企業=魅力がないという意味ではありません。ディスコや稲畑産業のように、業界内では高い評価を受けながらも一般的な知名度が低いために検索が少ない優良企業も多数あります。
検索ボリュームはあくまで「話題になりやすさ」の指標です。企業選びの際は、検索数ではなく実際の採用基準・事業内容・成長環境を確認することをお勧めします。当サイトでは332社すべての個別記事で、各社の業績データと求める人物像を整理しています。
各企業の詳しい採用基準・業績・社風については、企業一覧ページから個別記事をご覧ください。
※上記は2026年4月時点の公開情報に基づきます。最新の情報は各公式ページをご確認ください。
出典一覧
- 当サイト調査(40業界・332社の検索ボリューム分析、2026年4月時点)
- 各企業公式採用サイト(2026年4月確認)

