電通は顔採用と言われることがありますが、イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じこと。電通の場合、国内広告代理店1位の実績が示す通り、社員の能力があってこその成果です。魅力的な社員が多いのは、優秀な人材が集まった上で入社後にさらに洗練される環境があるからです。
この記事では電通の採用基準・業績・社風・採用情報から、その実力を整理します。
本当に顔採用なのか — 電通の採用基準
結論から言えば、電通の採用基準は能力ベースです。求める人物像として「協力して成果を上げられる人材」が掲げられており、多様な考え方を持つ人材との接点を重視する方針です(出典:電通新卒採用サイト2028年卒向け)。
顔採用と言われる理由
電通が「顔採用」と言われやすい背景には、いくつかの構造的な理由があります。「広告界のガリバー」と称される圧倒的な知名度、テレビ・イベント・クリエイティブの第一線で活躍する社員の露出、そして採用広報に力を入れていることが重なり、「社員が魅力的に見える」という印象が広がっています。
広告業界はクライアントとの折衝やプレゼンテーションが日常的な仕事です。コミュニケーション力やプレゼン力に長けた人材が自然と集まりやすく、そうした社員が前面に出ることで「顔で採っているのでは」という印象につながっている面があります。公式Instagramアカウント(@dentsu_recruit)でも採用やインターンシップの情報が発信されており、社員の活躍が可視化されやすい環境です。
採用ページでは、コンサルタント・DX開発マネージャー・データエンジニアなど、さまざまな職種の社員がキャリアストーリーを語るインタビューが公開されています。容姿ではなく、仕事への情熱やビジョンが伝わる内容です。
選考で見られているポイント
選考フローはエントリーシート提出→適性検査→1次面接→2次面接→内定が基本です。募集職種は総合職・デジタルクリエイティブ職・アート職の3職種で併願も可能です。冬選考(11月〜)と春選考(3月〜)の年2回実施されており、冬選考で約50名、春選考で約90名程度の内々定が想定されています(出典:Reiwa Career、2026年2月記事)。
求める人物像として、以下のような資質が重視されています。
- 価値観や立場の異なる人と協力して成果を上げられる人材
- 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行える人材
- 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現できる人材
- 新卒採用ページ:電通 新卒採用(2028年卒向け)
- 中途採用ページ:電通 キャリア採用
応募資格は入社時点で30歳未満、初任給は356,100円(各種手当含む、試用期間6ヶ月)です。挑戦志向・自己成長への意欲が求められ、「見たことのない景色を目指して」がキーメッセージとして掲げられています(出典:電通新卒採用サイト2028年卒向け)。
採用基準を裏付ける企業の実力 — 業績・事業内容
採用基準が能力ベースだとすれば、その選考を通過した社員はどんな成果を出しているのか。業績データから確認します。
- 正式社名:株式会社電通(上場持株会社は株式会社電通グループ・証券コード4324)
- 設立:1901年(創業)
- 本社:東京都港区東新橋
- 売上収益:約1兆4,109億円(2024年12月期・IFRS、出典:電通グループ 2024年12月期決算短信)
- 調整後営業利益:前期比+7.8%増(同期、出典:2024年度決算説明会資料。為替の円安効果およびM&A寄与)
- 従業員数:5,251人(電通単体、2025年12月末時点、出典:電通公式サイト会社概要)
- 平均年齢:45.0歳(出典:有価証券報告書 2025年12月期、持株会社ベース)
- 平均年収:1,595万円(出典:有価証券報告書 2025年12月期、持株会社ベース。平均勤続年数14.3年)
電通は国内広告市場で圧倒的シェアを持ち、テレビ・新聞・デジタルなど全メディアを横断した統合マーケティングソリューションを提供しています。海外ネットワーク(dentsu international)を通じて約145カ国・地域で事業を展開するグローバル企業でもあります。
広告・マーケティングに留まらず、BX(ビジネストランスフォーメーション)・DX(デジタルトランスフォーメーション)領域への事業拡大も推進しています。2024年12月期の営業損益はAPACにおけるのれん減損損失約6,780億円の計上により赤字となりましたが、本業の収益力を示す調整後営業利益は前期比増益を維持しており、事業基盤の強さがうかがえます(出典:2024年12月期決算短信)。
業績・事業規模からは、一定の組織力・人材要件の高さがうかがえます。
これだけの成果を出す社員が、なぜ魅力的に見えるのか
売上収益約1兆4,109億円、約145カ国・地域で事業を展開する企業の社員が、外から見て魅力的に映るのには理由があります。企業文化と人材育成の仕組みが、人を磨いているからです。
社風・企業文化が人を磨く
電通は自由闊達で活気に満ちた企業文化を持ち、個人の裁量が大きく、若手でも責任ある仕事を任される風土で知られています。クリエイティビティを重視し、「アイデアで課題を解決する」カルチャーが根付いている一方、協働の促進やスピード、多様性とインクルージョンも大切にされています(出典:電通グループ統合レポート2021、OpenWork社員口コミ)。
研修面では、新卒入社社員向けに入社後数年間のフォローアップ研修と面談が用意されています。社員が共通して持つべき「コアスキル」と領域に特化した「専門スキル」を定義した研修体系があり、英語研修がトップレベルの充実度を誇ります。「15MIN」と名付けた社内ナレッジ共有の取り組みでは、現場の暗黙知を15分間で共有するチャンネルを運営しており、社員同士の学び合いの文化が活発です(出典:知財図鑑記事、2025年確認)。
職種は大きく6つ(ビジネスプロデュース、マーケティング、クリエイティブ、メディア&コンテンツ、グローバルビジネス、BX/DX)に分かれ、dentsu Japan約150社のグループ企業間での人材交流や異動の機会もあります。こうした環境で国内外のクライアントと日々対面する中で、入社後にどんどん洗練されていく社員が多いのは自然なことです。
まとめ
電通の採用基準は「価値観の異なる人と協力し、課題解決を提案・実行できる人材」であり、能力ベースの選考を実施しています。イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じことです。
売上収益約1兆4,109億円が示す通り、能力ある人材が集まり入社後にさらに磨かれる企業です。社員が魅力的に見えるのは、クリエイティビティを重視する企業文化と充実した成長環境の結果です。
見た目に不安があっても、自分で出来ることに集中すればチャンスはあります。スカウト型の就活で自分の強みをアピールし、第一印象を整えることから始めてみてください。
※上記は2026年4月時点の公開情報に基づきます。最新の情報は各公式ページをご確認ください。
出典一覧
- 株式会社電通グループ 2024年12月期 決算短信〔IFRS〕
- 株式会社電通グループ 有価証券報告書(2025年12月期)
- 株式会社電通グループ 2024年度決算説明会資料
- 電通公式サイト 会社概要(2026年4月確認)
- 電通公式採用ページ(2028年卒向け、2026年4月確認)
- 電通 社員インタビュー・キャリアストーリー(2026年4月確認)
- 電通グループ統合レポート2021

