伊勢丹は顔採用?「周囲を巻き込んで新しい変」重視の採用実態

伊勢丹は顔採用と言われることがありますが、イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じこと。伊勢丹(三越伊勢丹)の場合、売上高5,555億円(2025年3月期)を誇る百貨店業界のトップ企業であり、社員の能力があってこその実績です。魅力的な社員が多いのは、優秀な人材が集まった上で入社後にさらに洗練される環境があるからです。

この記事では伊勢丹(三越伊勢丹)の採用基準・業績・社風・採用情報から、その実力を整理します。

本当に顔採用なのか — 伊勢丹(三越伊勢丹)の採用基準

結論から言えば、三越伊勢丹の採用基準は能力ベースです。人事担当部長が公に語っている求める人物像は「優秀かどうかよりも、当社の価値観に共感してもらえるか」であり、「個客業」の理念に基づいて一人ひとりの顧客に向き合える姿勢が選考の中心に置かれています(出典:WWDJAPAN 2025年報道)。

顔採用と言われる理由

伊勢丹が「顔採用」と言われやすい背景には、いくつかの構造的な理由があります。百貨店は接客業の最高峰とも言われ、売場で日々お客様と対面する社員が「会社の顔」そのものになります。特に伊勢丹新宿本店はファッション感度の高さで知られており、洗練された社員の姿がSNSや口コミで話題になりやすい環境にあります。

また、採用ページでは多数の社員インタビューが公開されており、さまざまな部門で活躍する社員のキャリアや仕事観が紹介されています。容姿ではなく、仕事への情熱やお客様への想いが伝わる内容です。

三越伊勢丹 社員インタビュー一覧

選考で見られているポイント

選考フローはES提出→Webテスト(玉手箱:言語・非言語・性格テスト)→グループディスカッション→面接2〜3回→内定が基本です(出典:就活会議・外資就活ドットコム 2026卒選考レポート)。インターンシップ参加者には早期選考ルートがあり、一部選考が免除される場合もあります。

特にグループディスカッションでは「周囲を巻き込んで新しい変化を起こした経験」が問われる傾向にあります(出典:就活会議 選考レポート)。「目の前のお客さまの満足のために行動できる」人材が求められており、能力・適性ベースの選考であることが分かります。

採用基準を裏付ける企業の実力 — 業績・事業内容

採用基準が能力ベースだとすれば、その選考を通過した社員はどんな成果を出しているのか。業績データから確認します。

  • 正式社名:株式会社三越伊勢丹(事業会社)/持株会社は株式会社三越伊勢丹ホールディングス(東証プライム上場・証券コード3099)
  • 設立:2011年(株式会社三越と株式会社伊勢丹が合併し発足)※持株会社の三越伊勢丹HDは2008年設立
  • 本社:東京都新宿区新宿3丁目(伊勢丹新宿店内)
  • 売上高:5,555億1,700万円(2025年3月期、前期比3.6%増、出典:三越伊勢丹HD 2025年3月期決算短信)
  • 営業利益:763億1,300万円(同期、前期比40.4%増、2年連続過去最高、出典:同上)
  • 経常利益:881億2,300万円(同期、前期比47.2%増)
  • 従業員数:HD単体394名/連結グループ全体 約16,000名(出典:有価証券報告書 2025年3月期/マイナビ2027 会社概要)
  • 平均年齢:47.3歳(HD単体、出典:有価証券報告書 2025年3月期)
  • 平均年収:923万円(HD単体、出典:有価証券報告書 2025年3月期/日本経済新聞 年収情報ページ)

三越伊勢丹は百貨店業界で売上高首位級のポジションにあります。旗艦店の伊勢丹新宿本店は総額売上高4,212億円(2025年3月期)で国内百貨店の単店トップを誇り、三越日本橋本店・三越銀座店と合わせた都心3旗艦店を中心に事業を展開しています(出典:流通ニュース 2025年5月13日報道)。

百貨店事業に加え、不動産事業・金融・カード事業・EC事業など多角的な事業展開を推進しています。「個客業」を掲げ、一人ひとりの顧客に寄り添う接客・サービスを強みとし、富裕層・インバウンド需要の取り込みに成功しています。総額売上高は1兆3,036億円(前期比6.5%増)に達しており、グループ全体の事業規模は大きいものがあります。

業績・事業規模からは、一定の組織力・人材要件の高さがうかがえます。

これだけの成果を出す社員が、なぜ魅力的に見えるのか

売上高5,555億円・営業利益763億円という実績を支える社員が、外から見て魅力的に映るのには理由があります。百貨店ならではの企業文化と人材育成の仕組みが、人を磨いているからです。

社風・企業文化が人を磨く

三越伊勢丹は「お客様第一」の社風が根付いた企業です。老舗百貨店としての伝統とプライドがあり、接客品質へのこだわりは業界随一とされています。入社時研修から「ポジティブマインドセット」を重視する文化があり、共感力・傾聴力の高い社員が多い職場環境です(出典:OpenWork 社員クチコミ)。

研修制度も充実しています。新入社員向けのビジネスマナー研修に加え、「おもてなしのこころを伝える」接客力・販売力研修では、接遇の基本からVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)まで段階的に学ぶことができます。さらにカラートレーニング研修など、お客様との会話と商品提案の幅を広げるための専門的なプログラムも用意されています(出典:三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ 教育研修ページ)。

百貨店の多様な売場・職種を経験できるジョブローテーション制度があり、接客販売からバイイング、企画、マーケティングなど幅広いキャリアパスが用意されています。平均勤続年数23.6年と業界平均を大きく上回っており、長期的にキャリアを築く社員が多いことも特徴です(出典:有価証券報告書 2025年3月期)。グループ会社への異動や出向の機会もあり、不動産・IT・金融など百貨店以外の領域でも経験を積める環境があります。

こうした環境で日々お客様と向き合い、接客スキルやファッション感度を磨き続けることで、入社後にどんどんあか抜けて洗練されていく社員が多いのは自然なことです。百貨店の最前線で高感度な商品に囲まれて働く中で、自然と立ち居振る舞いや話し方が磨かれていきます。

まとめ

伊勢丹(三越伊勢丹)の採用基準は「当社の価値観に共感してもらえるか」「目の前のお客さまの満足のために行動できるか」であり、能力ベースの選考を実施しています。イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じことです。

売上高5,555億円・営業利益763億円が示す通り、能力ある人材が集まり入社後にさらに磨かれる企業です。社員が魅力的に見えるのは、「お客様第一」の社風と充実した研修制度、そしてファッションの最前線で働く環境の結果です。

見た目に不安があっても、自分で出来ることに集中すればチャンスはあります。スカウト型の就活で自分の強みをアピールし、第一印象を整えることから始めてみてください。

※上記は2026年4月時点の公開情報に基づきます。最新の情報は各公式ページをご確認ください。


出典一覧

  • 株式会社三越伊勢丹ホールディングス 2025年3月期 決算短信(2025年5月発表)
  • 株式会社三越伊勢丹ホールディングス 有価証券報告書(2025年3月期)
  • 流通ニュース「三越伊勢丹HD 2025年3月期決算」(2025年5月13日報道)
  • WWDJAPAN 三越伊勢丹 人事担当部長インタビュー(2025年報道)
  • 日本経済新聞 年収情報ページ(2026年4月確認)
  • 三越伊勢丹 公式採用ページ(2026年4月確認)
  • 三越伊勢丹 社員インタビュー(2026年4月確認)
  • 三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ 教育研修ページ(2026年4月確認)
  • マイナビ2027 三越伊勢丹 会社概要(2026年4月確認)
  • OpenWork 三越伊勢丹 社員クチコミ(2026年4月確認)
  • 就活会議・外資就活ドットコム 2026卒選考レポート(2026年4月確認)

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