ロレアルは顔採用?「Coursera提携」の企業が求める人材

ロレアルは顔採用と言われることがありますが、イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じこと。ロレアルの場合、世界最大の化粧品メーカーとしてグループ売上収益434.87億ユーロ(約7兆円規模)を誇る企業であり、社員の能力があってこその実績です。魅力的な社員が多いのは、優秀な人材が集まった上で入社後にさらに洗練される環境があるからです。

この記事ではロレアル(日本ロレアル)の採用基準・業績・社風・採用情報から、その実力を整理します。

本当に顔採用なのか — ロレアルの採用基準

結論から言えば、ロレアルの採用基準は能力ベースです。日本ロレアルが公式に掲げている求める人物像は職種ごとに明確に定義されており、マーケティング職では「右脳と左脳のバランスに優れたリーダータイプ」、研究開発職では「先端技術と感性を融合させ、自由で柔軟な発想をもつリサーチリーダータイプ」が求められています。

顔採用と言われる理由

ロレアルが「顔採用」と言われやすい背景には、いくつかの構造的な理由があります。まず、化粧品業界のリーディングカンパニーとして「美」に関わるイメージが強く、社員も美意識が高いのではないかという先入観が生まれやすい点があります。

また、ランコム、メイベリン ニューヨーク、シュウ ウエムラ、ロレアル パリ、キールズ、ラ ロッシュ ポゼなど20以上のブランドを日本国内で展開しており、ブランドの世界観に触れる機会が多いことも、社員への「華やかなイメージ」につながっています。美容部員がブランドの顔として店頭に立つことも、化粧品メーカー特有の印象形成に影響しているでしょう。

しかし、実際の採用選考ではマーケティング力やリーダーシップ、専門性が問われており、容姿を基準とした選考が行われている事実は確認できません。

選考で見られているポイント

日本ロレアルの選考フローは、エントリーシート提出→Webテスト(GAB)→1次面接(グループディスカッション+個人面接)→2次面接(個人面接)→最終面接→内定が基本です。職種別に求められる人物像が異なり、それぞれの専門性に応じた選考が実施されています。

  • マーケティング職:「右脳と左脳のバランスに優れたリーダータイプ」
  • R&I(研究開発)職:「先端技術と感性を融合させ、自由で柔軟な発想をもつリサーチリーダータイプ」
  • オペレーションズ職:「問題解決力と巻き込み力を駆使し、モノづくりを現場でリードするエンジニアタイプ」
  • セールス職:営業戦略の立案・実行をリードできる人材
  • 美容部員職:トレンドへの感度、お客様への共感力、向上心、協調性を重視

中途採用ではFMCG業界でのセールス経験やマーケティング経験が求められるほか、ビジネスレベルの英語力(TOEIC 800点以上が目安)も条件となるケースがあります。外資系企業ならではの実力主義の選考です。

採用基準を裏付ける企業の実力 — 業績・事業内容

採用基準が能力ベースだとすれば、その選考を通過した社員はどんな成果を出しているのか。業績データから確認します。

  • 正式社名:日本ロレアル株式会社(NIHON L’ORÉAL K.K.)
  • 親会社:ロレアル S.A.(フランス・パリ本社、ユーロネクスト上場)
  • 設立:1996年
  • 本社:東京都新宿区西新宿
  • グループ売上収益:434.87億ユーロ(2024年度、IFRS、出典:ロレアルグループ 2024年度決算発表)
  • グループ営業利益:86.88億ユーロ(営業利益率20.0%、出典:同上)
  • グループ当期純利益:64.09億ユーロ(出典:同上)
  • グループ従業員数:90,000人超(2024年12月時点、出典:同上)
  • 日本法人従業員数:2,350人(2024年12月31日現在、出典:日本ロレアル公式サイト)
  • 平均年収・平均年齢:日本ロレアルは非上場企業のため有価証券報告書での開示なし

ロレアルグループは世界150カ国以上で展開する世界最大の化粧品メーカーであり、36ブランドを保有しています。日本ロレアルはその日本法人として、プロフェッショナル プロダクツ、コンシューマー プロダクツ、リュクス、ダーマトロジカルビューティーの4つの事業部体制で多角的に市場をカバーしています。

日本国内にはアジアにおける重要な研究開発拠点(リサーチ&イノベーションセンター)と生産拠点(コスメロール工場)を保有しており、単なる販売法人にとどまらない存在感を持っています。日本ロレアル単体の売上高は非上場のため非公開ですが、グループ全体では営業利益率20.0%という高い収益力を維持しています。

業績・事業規模からは、一定の組織力・人材要件の高さがうかがえます。

これだけの成果を出す社員が、なぜ魅力的に見えるのか

グループ売上収益434.87億ユーロ、営業利益86.88億ユーロという実績を支える社員が、外から見て魅力的に映るのには理由があります。外資系化粧品メーカーならではの企業文化と人材育成の仕組みが、人を磨いているからです。

社風・企業文化が人を磨く

日本ロレアルは「Freedom to go beyond, that’s the beauty of L’Oréal.」を掲げ、年齢・国籍・職責の枠を超えてインパクトを残すことが期待される企業文化を持っています。成長(Growth)・多様性(Diversity)・起業家精神(Entrepreneurial Spirit)・パーパス(Purpose)の4つのコアバリューを軸に、社員一人ひとりが主体的にビジネスをリードする姿勢が求められています。

新卒社員にはSEEDZプログラムと呼ばれるテイラーメイド型OJT研修が用意されており、最長12ヶ月のジョブローテーションを通じて多面的なビジネス理解を深めます。さらに、ロレアル専用のE-learningプラットフォーム「My Learning」では1万以上のコースを受講でき、Coursera提携による世界トップクラスの大学講座へのアクセスも可能です。全社員に年間7時間以上の研修投資が行われています。

画一的なキャリアパスは存在せず、個々人に合わせた「ロレアルジャーニー」と呼ばれるテイラーメイドのキャリアパスを会社と対話しながら構築する仕組みがあります。また、ロレアルグループ主催の国際的なビジネスコンペティション「Brandstorm」では、学生・社員がマーケティング戦略を競い合い、グローバルな視野を養います。

こうした環境で美に関わるビジネスの最前線に立ち続けることで、入社後に自然と洗練されていく社員が多いのは当然のことです。多様な価値観を持つメンバーがグローバルに活躍する職場で、立ち居振る舞いやプレゼンテーション力も日々磨かれていきます。

まとめ

ロレアルの採用基準は職種ごとに明確に定義されており、マーケティング職では「右脳と左脳のバランスに優れたリーダータイプ」、研究開発職では「先端技術と感性を融合させるリサーチリーダータイプ」と、いずれも能力ベースの選考を実施しています。

グループの営業利益率は20.0%、売上収益は434.87億ユーロに達しています。世界最大の化粧品メーカーとして150カ国以上で事業を展開し、その選考を通過した社員が確かな成果を出し、入社後にさらに磨かれる環境があります。

見た目に不安があっても、自分で出来ることに集中すればチャンスはあります。スカウト型の就活で自分の強みをアピールし、第一印象を整えることから始めてみてください。

※上記は2026年4月時点の公開情報に基づきます。最新の情報は各公式ページをご確認ください。


出典一覧

  • ロレアルグループ 2024年度決算発表(2025年2月6日公表)
  • 日本ロレアル公式サイト 会社概要ページ(2026年4月確認)
  • 日本ロレアル公式採用ページ(2026年4月確認)
  • 日本ロレアル 新卒採用ページ(2026年4月確認)
  • 日本ロレアル 美容部員採用ページ(2026年4月確認)
  • 日本ロレアル 中途採用ページ(2026年4月確認)

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