富士通は顔採用と言われることがありますが、イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じこと。富士通の場合、売上収益3兆5,501億円を誇る国内ITサービス売上高1位の企業であり、社員の能力があってこその実績です。魅力的な社員が多いのは、優秀な人材が集まった上で入社後にさらに洗練される環境があるからです。
この記事では富士通の採用基準・業績・社風・採用情報から、その実力を整理します。
本当に顔採用なのか — 富士通の採用基準
結論から言えば、富士通の採用基準は能力ベースです。公式に掲げているパーパスは「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」であり、このパーパスに共鳴できるかどうかが選考の軸に置かれています。
顔採用と言われる理由
富士通が「顔採用」と言われやすい背景には、いくつかの構造的な理由があります。国内最大手のICTベンダーとして知名度が高いこと、連結約11万3,000名という大規模な組織に多様な人材が在籍していること、そして採用広報で社員インタビューや動画を積極的に発信していることが重なり、「社員が魅力的に見える」という印象が広がっています。
実際に、公式の採用サイトでは職種別に社員のインタビューが掲載されており、仕事への熱量やキャリアビジョンが伝わる内容になっています。容姿ではなく、仕事に対する姿勢や専門性が前面に出たコンテンツです。
選考で見られているポイント
選考フローは、履歴書・エントリーシート提出と成績登録から始まり、適性検査→書類選考→一次面接→二次面接(職場面接官とのマッチング確認)→内定という流れです。
富士通が求める人物像として、以下の3点が挙げられています(出典:日経クロステック 富士通の新卒採用責任者インタビュー記事)。
- 3つの価値観「挑戦」「信頼」「共感」に対して自分なりの考えを持っていること
- 主体的に行動し、自ら考えて動き、周囲を巻き込む力があること
- 「言われたことをがんばります」ではなく、自ら課題を発見し解決に向けて動ける人物像
- 新卒採用ページ:富士通 新卒採用情報
- 中途採用ページ:富士通 キャリア採用情報
特に注目すべきは、富士通が選考で重視しているのは「パーパスへの共鳴」と「主体性」であるという点です。技術力だけでなく、社会課題の解決に向けて自分から動ける人材かどうかが問われています。
採用基準を裏付ける企業の実力 — 業績・事業内容
採用基準が能力ベースだとすれば、その選考を通過した社員はどんな成果を出しているのか。業績データから確認します。
- 正式社名:富士通株式会社(Fujitsu Limited)
- 設立:1935年6月20日
- 本社:神奈川県川崎市中原区
- 売上収益:3兆5,501億円(IFRS、出典:富士通 2025年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)、2025年4月24日開示)
- 営業利益:2,650億円(同期、前年比+77.5%)
- 従業員数:連結約113,000名(出典:富士通公式 企業情報ページ、2025年3月末時点)
- 平均年齢:43.1歳(出典:有価証券報告書 2025年3月期)
- 平均年収:約929万円(出典:有価証券報告書 2025年3月期)
富士通は国内ITサービス市場で売上高1位(出典:IDC Japan 2024年国内ITサービス市場ベンダー売上ランキング、2025年発表)のポジションにあり、コンサルティングからシステム構築・運用、クラウドサービス、ネットワーク、セキュリティまで一貫したITサービスを提供しています。
「Fujitsu Uvance」を軸にサステナビリティ・トランスフォーメーション領域でのグローバル事業拡大を推進しているほか、スーパーコンピュータ「富岳」や量子コンピューティング技術など、先端テクノロジー分野で世界的な研究開発力を保有しています。2025年3月期には営業利益が前年比77.5%増と大幅な増益を記録しており、事業の成長力は確かです。
業績・事業規模からは、一定の組織力・人材要件の高さがうかがえます。
これだけの成果を出す社員が、なぜ魅力的に見えるのか
売上収益3兆5,501億円・営業利益2,650億円という実績を支える社員が、外から見て魅力的に映るのには理由があります。企業文化と人材育成の仕組みが、人を磨いているからです。
社風・企業文化が人を磨く
富士通は2020年以降、大企業でありながらDX企業への変革を加速させています。その象徴がジョブ型人事制度への全面移行です。職務記述書(ジョブディスクリプション)に基づき、年齢に関係なく職責と成果で処遇が決まる仕組みを導入しています(出典:富士通 人事制度改革の取組み資料、2024年12月)。
また、社員が自ら手を挙げて異動やチャレンジができる「ポスティング制度」や、キャリアオーナーシップを支援する「FUJITSU Career Ownership Program(FCOP)」も整備されています。FCOPの一環である「キャリアCafe」には国内社員の34%が参加しており、同世代との対話を通じてキャリアのヒントを得る場が定着しています(出典:富士通 Career & Growth Well-being ページ)。
学びの文化も根付いています。2023年4月からLinkedInラーニングを導入し、全従業員の96%以上が活用するなど、自律的な学習環境が整っています(出典:富士通 Career & Growth Well-being ページ)。風通しが良く意見交換が活発に行われる文化のもと(出典:OpenWork 社員クチコミ)、パーパスドリブンの経営が全社的に推進されています。
こうした環境で最先端のテクノロジーと向き合い、グローバルなプロジェクトに携わる中で、入社後にどんどんあか抜けて洗練されていく社員が多いのは自然なことです。主体性を重んじる社風が、社員一人ひとりの立ち居振る舞いやプレゼンテーション力を磨いています。
まとめ
富士通の採用基準は「挑戦」「信頼」「共感」の3つの価値観を軸とした能力ベースの選考であり、顔で採用しているわけではありません。イケメンや美人が注目されるのはどの会社でも同じことです。
売上収益3兆5,501億円・営業利益2,650億円が示す通り、能力ある人材が集まり入社後にさらに磨かれる企業です。社員が魅力的に見えるのは、ジョブ型人事制度やポスティング制度など主体性を重んじる企業文化と成長環境の結果です。
見た目に不安があっても、自分で出来ることに集中すればチャンスはあります。スカウト型の就活で自分の強みをアピールし、第一印象を整えることから始めてみてください。
※上記は2026年4月時点の公開情報に基づきます。最新の情報は各公式ページをご確認ください。
出典一覧
- 富士通株式会社 2025年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2025年4月24日開示)
- 富士通株式会社 有価証券報告書(2025年3月期)
- IDC Japan 2024年国内ITサービス市場ベンダー売上ランキング(2025年発表)
- 富士通公式 企業情報ページ(2026年4月確認)
- 富士通 人事制度改革の取組み資料(2024年12月)
- 富士通 Career & Growth Well-being ページ(2026年4月確認)
- 富士通公式採用ページ(2026年4月確認)
- 富士通 職種・社員紹介ページ(2026年4月確認)
- 日経クロステック 富士通 新卒採用責任者インタビュー記事(2026年4月確認)

